2018年12月12日、KAGURAのソフトウェアアップデートを配信しました。KAGURAの「Help」メニューにある「Check for Updates」からアップデートを行ってください。本アップデートはすべてのユーザーに無料で提供されます。
今回のアップデートではKAGURAのホーム画面を変更し、KAGURAの演奏体験がより手軽に行っていただけるようになりました。またKAGURAを使ったステージパフォーマンス向けの機能も強化。パフォーマンス現場での負担を大きく軽減しました。
もちろん今回のアップデートは無料体験版でもお試しいただけます。まだKAGURAを試したことがないよ!という方は無料体験版をダウンロードしてからこの記事をお読みいただけると良いと思います。カメラ付きのパソコンさえあれば誰でもお楽しみいただけます。
主なアップデート項目
主なアップデート項目としては下記の5点です。
- ホーム画面を改善し、KAGURAでの演奏体験をより気軽に
- オーディオインジケーター表示
- カメラと画面の反転設定
- オーディオデバイスに「Default」を追加
- WASAPI排他モードに対応
- 実行中のデバイス抜き差しに対応
その他安定性向上のためのバグフィックスも行っています。
では具体的なアップデート内容を新機能を中心にご紹介しましょう。
ホーム画面を改善し、KAGURAでの演奏体験をより気軽に
今回のアップデートではKAGURAを起動したときに表示されるホーム画面を一新。これまでの機能をそのままに、これまでKAGURA Playerなどで配信していたサンプルソングやデモソングに簡単にアクセスできるようになりました。
これが新しいホーム画面。これまで通り新規作成や過去に作成したファイルへのアクセスもできますが、新しくできたのは「ソングリスト」です。ここをクリックすると……。
このようにKAGURAで今すぐ演奏できる楽曲をすぐにダウンロードできるようになりました。Ver 2.5アップデートで新しく配信したデモソングはもちろん、KAGURA Playerなどで配信していたさまざまなジャンルのサンプルソングをここからダウンロードすることができます。
そして本日からニュースでもお伝えしているように、SHOWROOMで人気上昇中のシンガー、金浜菜々美さんのデビューシングル『UNCHAIN』の配信もスタートしました。さまざまなスタイルで演奏できるようにKAGURAのサウンドデザイナーが制作した肝いりのUNCHAINのKAGURAバージョン。楽曲演奏はもちろん、パフォーマンス制作の参考にも成ると思いますので、ぜひダウンロードしてみてください。そして今このUNCHAINを使った動画投稿キャンペーンも実施中。優秀者にはKAGURA Proの製品版ライセンスをプレゼントします。ぜひ応募してくださいね。キャンペーン詳細はこちらから。
オーディオインジケーター表示
メインエリアに新しくオーディオインジケーターを設けました。これによってKAGURAからの音の入出力をビジュアルで確認することが可能。音声ルーティングをチェックする際に重宝する機能です。
カメラと画面の反転設定
KAGURAでパフォーマンスするときにはメイン画面をパフォーマーの後ろに大きく表示する演出が取り入れられることが多いのですが、KAGURAの画面をそのまま出力してしまうと、パフォーマーの実際の動きと背後の大ディスプレイに表示される動きが左右反転してしまうことがありました。
そこで今回のアップデートでは「カメラ入力」「メインエリア」「拡張ディスプレイ」それぞれを左右反転することが可能になりました。KAGURAでソフトウェア的に出力するので、もうスイッチャーなどで反転する必要はありません。
この機能を使うにはデバイス設定を開いて、詳細タブをクリックしてください。Mirrorという項目がこのアップデートから増えています。「Camera Image」「Main Screen」「External Screen」横のマークにチェックするとその画像を左右反転させることができます。
また今回は2つのプリセットを準備。場合に応じて使ってみてください。
- Normal:カメラだけ反転
- Live:メイン画面だけ反転。パフォーマー背後にメイン画面を出す場合に有効。
オーディオデバイスに「既定のデバイス」を追加
今回のアップデートではKAGURAから出力される音を出力するデバイスの設定が簡単になりました。その1つ目がこちら。オーディオデバイス設定に「既定のデバイス」を追加しました。
これまではどのオーディオデバイスでKAGURAの音を出すかは明確に指定する必要がありました。しかし今後は「既定のデバイス」を指定すると、OSで設定されたデフォルトデバイスをKAGURAが自動で選んでくれます。OS側でデバイスを変更すると、KAGURAも自動で音声出力先を変更。演奏中でも自動に変わります。
WASAPI排他モードに対応
オーディオドライバとしてWASAPIの排他モード(WASAPI Exclusive)を新たに追加しました。これによってサンプリング周波数やバッファサイズなどの高度な設定ができるようになりました。ただし排他モードでKAGURAを使用している間は、他のアプリケーションから音を出すことができませんのでご注意ください。
上記以外にもKAGURAの実行中にデバイス抜き差しができるようになるなど、KAGURAの安定性を向上する修正も盛り込まれています。リリースノートはこちらをご覧ください。ぜひアップデートしてくださいね。
【KAGURAについて】
KAGURAは「すべての人に演奏体験を」を目的に、AR(拡張現実)技術を用いて開発された音楽ソフトウェアです。カメラによる画像処理で体の動きを認識し、それを音楽に変換する、今までにない自由な演奏スタイルを実現しています。スペイン・バルセロナで開催された「Sónar +D 2016」のピッチコンテストでアジアのスタートアップとして初のグランプリを獲得するなど、 数々の受賞実績を持っています。2016年7月に実施したKickstarterでのクラウドファンディング・キャンペーンにおいて世界中から約3万ドルの支援を集め、2017年3月に一般発売を開始しました。
【株式会社しくみデザインについて】
「みんなを笑顔にするしくみをデザインする」という企業理念の下、2005年に、現代表中村俊介が設立。ユーザー参加型コンテンツのパイオニアとして、1,000件以上の実績数を誇る。米インテル社主催の世界的コンテストでのグランプリなど、国内外での受賞多数。2017年7月に世界中の子どもたちがクリエイティブになる方法と環境を研究・実践する「クリエイティブ教育ラボ(EduCreative Lab)」を立ち上げるなど、子供向けのクリエイティブ教育にも力を入れている。